2014年6月23日月曜日

シロミノコムラサキ (白実の小紫) の花とムラサキシキブ属の葉

Flowers of White Beautyberry and foliage of Callicarpa

別名:シラタマコシキブ (白玉小式部), コシロシキブ (小白式部)
学名:Callicarpa dichotoma var. albi-fructus Okuyama
  :Callicarpa dichotoma f. albibacca (?)
クマツヅラ科 Verbenaceae ムラサキシキブ属 Callicarpa

コムラサキ (小紫) とムラサキシキブ (紫式部) は同科同属の別品種で、両者とも、白花・白実の品種がある。園芸店では混同されて売られることが多いらしい。

判別のポイントは、
1.枝は、紫式部は斜め上向きに広がり、小紫は枝垂れる
2.葉の縁は、紫式部は全体に鋸葉、小紫は葉の上半分程度が鋸葉
3.花枝は、紫式部は葉の付け根(腋生)、小紫は葉の付け根から数ミリ上方(腋上生)
4.紫式部より小紫の方が花付き・実付きが良い(園芸店で出回る所以か)
だそうである。

これを踏まえて下の葉っぱの写真、どちらも実生で同時期の播種。
葉っぱ(上) は「コムラサキ」として売られていたが実際はムラサキシキブの幼木 (1)、
葉っぱ(下) は持ち主が「ムラサキシキブ」と仰っていたが実際はコムラサキの幼木(2)。
播いた実は、(1) の方がやや大粒であったが、どちらも幼木(3年目)で花が咲くほどに成長していないので葉っぱの比較。

葉の縁の鋸状の切れ込みは、半分より多いか少ないかの差でしかなく、それよりも切れ込みの大きさの方に違いがあるように見える。
また、春に芽吹いたばかりの若葉に顕著なのだが、(2) の方が丸みがあり、(1) は先端が尖るように細くなる。

花の写真の木は、その花枝の位置 (写真最下段) や花や実の付き方から「小紫」と推定しているが、現在の葉っぱの形は (1)、春の芽吹きは紫式部と言われた (2) の方と同じなのです。


真相やいかに、数年後の開花が待ち遠しい。

2015-03-12 追記
冬芽を観察した結果、ウチのはシノミノコムラサキに間違いなく、実生の2品種 (幼木) は、伝え聞いた品種とは逆であったことが判明しました。
http://achromaticjp.blogspot.jp/2014/09/blog-post_18.html

taken on 2014-06-22, 06-23 #Flowers #Foliage #小紫 #June

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