2015年10月9日金曜日

ミノムシ (推定 ニトベミノガかオオミノガか)

Bagworm of Mahasena aurea or Eumeta japonica (estimated)
しばらく観察記録続きます。

オオミノガ (大蓑蛾)
学名:Eumeta japonica / Eumeta variegata
ミノガ科 Psychidae
日本最大種。蓑は紡錘型で表面に葉や枝を付ける。

ニトベミノガ (新渡戸蓑蛾)
学名:Mahasena aurea
ミノガ科 Psychidae
蓑は紡錘形で表面に大きめの葉片をつけ、脱皮した後、頭部の殻をミノの上部にくっつけるのが特徴。

2015-10-09 追記
ついに冬眠に入ったようで、枯れ枝に口を閉じた蓑をしっかりと巻きつけている。真新しい白い糸がキラキラ光る (写真2)。この状態で蓑の大きさは 4.8cm 強。越冬場所に選んだのはシャリンバイの下に植えてあるカレックスの中。一昨日まで風が強かったので寒風をよけられる場所を選んだのかもしれないけど、大雪降ったら埋もれちゃうよ。(カレックスの葉をかき分けて撮影後復元。)

2015-10-06
9月以降蓑に新しい葉を補充することはせず、蓑の下端が葉よりも長く突き出るほどになった。

そもそも出だしから間違っていたかも。ニトベミノガの蓑は最大でも 4cm ぐらいで、この大きさになっても脱皮した後の頭の殻が見つからないのもニトベ疑問説の根拠の一つだ。

私が知っているミノムシの内で、ミノのぶら下がり方が似て 4cm を超えるのはオオミノガだ。
2年前に調べた時は、オオミノガは東京都では絶滅危惧2類に指定されていたが、その頃には回復傾向にあったようで、現在はレッドデータからは外れている。
オオミノガは、蓑の大きさは約 5cm、10月に終令幼虫に達し、蓑の口を閉じて越冬、春に蛹化して約一か月、5月下旬~7月上旬に羽化、と言うのが普通だそうで、これがオオミノガである可能性は無くは無い。
ニトベミノガが羽化する時期は半月ほど遅く始まるようだ。では、冬眠に入る時期にも差があるのだろうか?幼虫の色味や模様に種による違いがあるのかどうかも不明。

そして今日の動きは何だか変なのだ (写真3)。住みついているシャリンバイの枝々を毎日移動していたが、木から降りてあちこち動き回ることはほとんど無かった。
一度、強風の所為か落下して地面を方向違いに歩いていたことがあって、シャリンバイの根元に戻してやったことがある。今回も落ちたのかと思ったが、自発的にプランター内をうろついている感じがある。越冬する場所を探しているのか。

2015-08-24 追記
いくらなんでもそれはでかいでしょ、と思うのだが、
今まで葉の一部を大小の片に切り取っていたのと違って、葉柄の付け根で切り取り。
前後2枚きちっと位置を合わせる技術に感心。僅かな風でクルクル回転するのだが、知らなければ、ただ葉っぱがぶら下がっているようにしか見えない。






























2015-08-11 追記
ちょうど葉っぱを切り取ったところ。
どういう技を使うのかは見ていないので分からないけど、翌日には本体にぴったり密着させていた。
(08-12 現在 約 3cm)











現在長約 2cm。良く見かけるクロツヤミノガ(葉などを細かくして密着させる)とは明らかに違う。
抜け殻が確認できれば同定は容易なんだけど。。。
住みついて食しているのはマルバシャリンバイ。

taken on 2015-08-07, 08-11, 08-24, 10-06, 10-09 #insect #creatures #August

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