2016年12月9日金曜日

ゴシキヒイラギ (五色柊)

Holly olive 'Goshiki'

学名:Osmanthus heterophyllus 'Goshiki'
モクセイ科 Oleaceae
モクセイ属 Osmanthus
周年屋外半日陰、プラ鉢、7年目。
雌雄異株だが、この木の雌雄は不明。

2016-12-08
初めて花が咲いた。芳香あり。
白い花冠は4裂、筒の部分はわずか。雌蕊と2本の雄蕊の葯はクリーム色。モクセイ属は雌雄異株で、雌蕊・雄蕊のどちらが発達するかに違いがあるらしい。もちろん実が成れば雌株なわけで経過が楽しみ。

2015-01-30 雪
黄色の斑入り葉。日当たりが良ければ、春と秋の新芽は薄いピンク色で、やがてだんだんと白から明るい緑へと変化するのだけど、ウチではなかなか綺麗なピンク色にはならない (#1)。
また、キンモクセイに似た良い香りのする白い花が咲くらしい (ゴシキヒイラギはキンモクセイと同属) が、
一度も咲いたことが無い。やはり、植え替えて、置き場所を変えなければ。

taken on 2016-12-08, 2015-01-30 #flowers #foliage #January #December

以下余談。
ウチには、和名に「柊」が付く木はこれ以外に2品種 (#2) あるが、それらは、植物分類上は「ヒイラギ」とは別種。
だが、その和名が、葉がトゲトゲで触ると痛いことに由来するならば決して間違いではない。

「ヒイラギ」の語源は「ひいらぐ木」で (すべての言語は文字より音が先)、
その疼く(ひいら・ぐ、うず・く) の意味と、一年の終わりである冬を飾る木と言う意味との両方の意味を込めて、後に、「柊」と言う漢字を当てはめたのじゃないかと言うのだ。
「疼く」に冬の字が入っているのは、「寒さが突き刺すように痛い」ということかららしい。

また、英語名 Holly は一般にはセイヨウヒイラギ (lex aquifolium、モチノキ科 Aquifoliaceae モチノキ属 Ilex) のことで、ラテン語では、セイヨウヒイラギガシ (Holm oak, Quercus ilex, ブナ科 Fagaceae コナラ属 Quercus) を差す言葉だったのが、後に、葉の外観からセイヨウヒイラギを始めモチノキ属の木全般のことをも言うようになったらしい (←私的解釈に付き正確ではないかも)。
コナラ属のトキワガシ (Quercus rotundifolia) のことを Halm oak, Holly oak と言う場合もあり、日本で言うモクセイ科のヒイラギのことは Holly olive などと呼ぶからややこしく思えるが、オリーブはヒイラギと同じモクセイ科なのだ。
いずれにしても、holly や holm の印欧語根(Indo-European Roots) では、刺す・痛い・疼く (うず・く) と言った意味で、その点では和名の命名法と変わりは無いようだ。そのエリアでネイティブまたは多く見られる木が基準となるだけ。

#1:
新芽があまりピンクにならない品種には、斑入りヒイラギがある。
Osmanthus heterophyllus 'Variegatus' (Variegated holly olive)

#2:
・ヒメヒイラギ (姫柊、Ilex dimorphophylla)
チャイニーズホーリー (ヒイラギモチ(柊黐)、ヤバネヒイラギモチ(矢羽柊黐)、Ilex cornuta)
いずれも、
モチノキ科 Aquifoliaceae モチノキ属 Ilex

ちなみに、Chinese holly はヒイラギモチ (#2) だが、Jmapanese holly はイヌツゲ(lex crenata) で
どちらもモチノキ属、
ところがツゲ (Buxus microphylla var. japonica) は、ツゲ科 Buxaceae ツゲ属Buxus で。。。
と、ややこしい話に終わりは無いのよね。

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